じょっぴんかったか

昭和の中頃から電気炊飯器があるので「ちゃんとかましてから うるかさなかったっけ めっこになったべさ。」ということは少なくなったのかもしれません。あずましき国を探検してみればこれまた「たいしていっしょや。」と思えてしまいます。

流。

天勝
室蘭市中央町2丁目3-16

明治維新以降、日本は軽工業から重化学工業への転換を図り、高度経済成長は「重厚長大」を必要としたわけで、「軽薄短小」を経たのち、今や「0」と「1」でしか物を考えないデジタル時代になってしまった今、人というのは合理性を越えたところにその存在があるんだぞ、ばかやろう。と叫んでみたところでどうしようもないので、放っておいてください。

ゴーストタウンと言われることもあるこの街の片隅にも活況を呈している場所があるんです。
入り口で食券を買えといわれ、赤いカードを渡される(自販機じゃない)昭和が息づく店内で背筋が伸びて滑舌の良い母さんたちが実に小気味よく回す店内は、昔も今もハタラク男たちを温かく迎えてくれます。

兎にも角にも、産業構造の転換は人口減、経済活動の低迷など多くの諦めや厭世観を生み出すものですが、この地でこの先にこそチャンスがたくさん転がっているという、髪の毛の多くを失いつつある父さんの高説を賜るに、まだまだ捨てたもんでないわけで、人生相談の方が「諦めは愚か者の結論」という言葉が身に沁みるときだってあります。何度でも立ち上がればいいんです。

エリア胆振には「カツ丼」で名前を馳せた「小がね」さんの海老のしっぽがフタからはみ出す「天丼」もあります。負けず劣らず、コロモは当然、白いゴハンがタップリと琥珀色になったツユダクの天丼が根付いているからこそ、この街の未来に可能性が見出せるというものです。

蕎麦を食べようとしたのに、甘しょっぱさ、胡麻の香りと前の人につられて、天丼にして良かった。時と場合に流されるというのもいいことがあるんです。